プレイバックシアター∞和音♪活動ブログ

東京都城西エリア中心にパフォーマンスやワークショップを主催するなど心温まる「時間と空間」を提供し続けたいと活動中。

『つれづれなるままに…』

エッセイ


 本格的にプレイバックシアターの世界に飛び込んで、今年で10年になる。2010年は、私にとって節目の一年だ。私個人として新しい何かをひとつだけスタートさせるとすると…と考えた末、なかなか文章化されることが難しいプレイバックシアターを私独自の視点で、「エッセイ」として綴ってみようと思い立った。幸いにも私には発表できる「場」と協力してくれる仲間がいる!!プレイバックシアターと共に歩んだ歴史を紐解きながら、プレイバックシアターにまつわる『よしなし事』を折りに触れて、お届けしたいと思っている。
長谷川 里美(さっと)

vol.1

『Thanks for new meeting
〜 新しい出会いに感謝して 〜』

プレイバックシアターを始めてから、いったい何人もの人と出会ってきたんだろう?全国津々浦々…の、私と同世代はもちろんのこと、多くの「人生」の先輩からフレッシュな若者まで、「家と会社の往復」のような淡々とした日常生活を送っているだけでは到底出会えないであろうみなさんだ。それもプレイバックシアターの「場」で知り合うと、初対面だった人たちもほんの数時間共に過ごしただけで、「何年も前からの友人」であるかのような錯覚に陥ることがよくある。「心」と「心」でつながれる…、本当に不思議な感覚だ。

プレイバックシアターの「場」で語られ、再現される「ストーリー」は、語り手が主役であり、語り手の眼を通した「真実」に重きをおいている。その内容は、子供の頃の遠い記憶から現況に至るまで、さまざまな時代に味わった喜怒哀楽…、時には「トラウマ」として抱えている辛く悲しい過去の出来事などなど本当にさまざまだ。
語られるストーリーに耳を傾け、演じあっていると、自分の中にもさまざまな感情が揺れ動いているのに気づく。あるストーリーに共感し、時にはそのストーリーから学び、共に涙しているうちに、人としての「つながり」が少しずつ結ばれていくように感じられる。「自分だけではない」みんな同じように怒り、悲しみ、さまざまな想いを抱えて生きているんだ…と。そんな気づきは、疲れた心を優しく包み込んでくれるだけではなく、元気とパワーをももたらせてくれる。こうして「場の一体感」が生まれ、それを感じとることができる。そんな深い時間と空間の中で育まれた人間関係は、たとえ日常に戻ったとしても、大切な心の支えとなってくれるに違いない。

プレイバックシアターは、そんな数え切れないほどの素敵な出会いを私にもたらせてくれた。「志」同じくするすばらしい仲間たちを私に結び付けてくれた。私の「人生」に潤いを与え、豊かなものに変えてくれた「プレイバックシアター」にとても感謝している。さらなるプレイバックシアターの活動を通じて、これからの未来に出会うであろう多くの人たちに思いを馳せると、今からワクワクするのである。
長谷川 里美(さっと)

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